「STEM分野に進学する高校生が何故少ない」

「STEM分野に進学する高校生が何故少ない」

というデータとか議論とか,アカデミアに残る女性が少ないのは何故とか,と言う話はあるけれど,ロールモデルがいないとか物理や数学が苦手,と言う話になっちゃうんですよね.ある意味「女性側に原因」的な.それらは確かにメジャーな理由の一つでしょうけど・・・

そもそも「なんで自分らの分野は女性に受けないの?苦手なの?」とか,「自分らの仕事,そんなに魅力的に見えないの?」とか,ロールモデルがいないのはそもそも何故か?(女性が少ないから,ではなく,今の女性教授が少ない状況は何故なのか?)という,「こっち側に原因は無いのか?」という主体的視点が欠けてる気がしてまして・・・

 いやそういう視点を個々にお持ちの方は沢山いらっしゃるのも事実で,議論もエビデンスも解決策も提示されてるし,それに沿って委員会でも色々施策を打っているわけですが・・・

 しかしながら,業界的には現状維持バイアスが働くのか,消極的賛同というか,自分事になりそうな部分は小さく扱われている,自分事として受け止められず,結果的に回り回って女性側の所為になっている気がしてます.

 まあ,既にここ(STEM分野)にいる人間にとっては,どうして彼女らがここを選ばないのか本質的に理解するのは難しいですし,結局こっち側に今いる人は今のカルチャーの勝ち組な訳で・・・自分に益をもたらしてくれた現カルチャーをわざわざ改変するには勇気がいるし,そもそも必要性も感じないというのはあるかと思います.

 あったとしても結果的にやるべきことは(無い場合と)一緒かなとも思うのですが.