家にPCが無い家庭が三割とのこと.

大学閉鎖に伴い私学学生を中心に学費返還の訴えが相次いであがっていますが,困っている学生に授業料関係の減額や猶予,奨学金の拡充はあってしかるべきと思います.日本は教育費支出が少なく,もっと次世代に投資しろとは大いに思います.それもそうなんですが,これに関しては家庭でのPC保有率の低さも大きいと思います.個人的見解ですが.

 色々な業務や申請のIT化が進んでいない中,家庭でのPCの必要性が低く,その割に値段が高いというのもあり,そうこうしているうちに,ゲーム機やスマホ(今やPC並のお値段ですが)などの情報家電ばかりが普及してしまったという背景もあるかと思います.
 で,慌てて学校でプログラミング教育を始めるわけですが,授業で習っただけでは習得は難しい.紙と鉛筆でやる他の勉強と一緒です.大学の単位の定義も,{予習(1hr)+講義(1hr)+復習(1hr)}x15で1単位です(建前化してますが),だから単位キャップ制(一年で取れる単位数上限を設ける)という話が出て来ます.

 じゃあ学校で一人一台ノートPCでもタブレットでも揃えて貸与でも配布でもしろよ,というのは当然出てきますが,そもそも不思議な話で,制服やピアニカや副教材は買わせるのに,何故PCは貸与とか配布なのか?という疑問も湧いてきます.ランドセルや制服に何万もかけるのをやめれば,安いノートPCなりタブレットなりが買えるわけで.

 PCも買わせればいいという考え方も出来ますし,逆に他の物も貸与とか配布でいいんじゃ無いの?という話にもなってくる.何が大事で,どこまでが個人負担なのか.まあ今回のオンライン化は入学時からの「お約束」毎では無いので,大学に準備金を出せ!というのも分かるのですが,プログラミング教育が標準になれば,PCもピアニカや書道の道具と同じ「お約束」,標準装備品になるかもしれません.
 少なくとも,PCやタブレットは買っておけば,学校を卒業した後も数年は使えます.最近はCPUの高速化もサチって来て,その他のスペックの高速化,大容量化,機能化もゆっくりめになり,陳腐化のペースも遅くなっています.最新版が欲しい人は買い換えるなり,自分で組めばよろしい.

 勿論,安いモノではないので,ホントに家計が苦しくて子供に用意してやれないというご家庭には貸与なり,補助なりをしてですよ.でもそれって,先述の通り,制服やランドセルも一緒の事じゃないのかしら,とも思う.

 結局子供の教育のケツを誰が持つか.皆持ちたくなかったり,持てなかったりなのかなあと.そして格差は生まれる.

ただ,遠隔講義になってギガが,PCが,ネットが,図書館閉鎖で負担が増えたと主張されますが,大学閉鎖になって定期代浮いた,と言う話は誰も言わないですね・・・幸い理系学部だとノートPCは上の学年ほどデフォルトで持っている学生も多く,そこは幸いなのですが.PCは入学時必須でいいかと.

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